五色八重散椿の縁起
2009年 02月 28日
↑平成20年春の五色八重散椿
当山は境内に五色八重散椿があることから「椿寺」という通称を持っております。
この散椿は加藤清正公が朝鮮出兵(文禄の役)の際に、蔚山(ウルサン)より持ち帰り豊臣秀吉公に献上し、当山に献木された物と伝わっております。
秀吉公が当山に散椿を献木された理由は、その九年前に北野大茶会の際に当山を会所として使用したという縁があり、また秀吉公自身も地蔵信仰に厚かったからだと伝わっております。
この椿は白、赤、ピンク、絞りなどに咲き分け、沢山の色を見せてくれることから「五色八重」と呼ばれ、花びらが一片一片散るという特徴から「散椿」と呼ばれております。
樹齢四百年の一世は、昭和五十八年に惜しくも枯れ、現在は樹齢約120年の二世が本堂前に咲いております。
椿の開花時期は3月下旬か例年ら4月の中旬です。
他の椿より開花時期が遅めですのでご注意下さい。
by tsubakidera
| 2009-02-28 17:44
| 五色八重散椿